賃料増額請求の流れ｜拒否されたらどうする？

家賃を増額したい場合、基本的には双方が合意すれば、簡単に家賃を上げることはできます。
もっとも、物価や路線価の上昇、経済状況や周辺環境の変化によって、現状の家賃が不相当になることもあります。
そのような場合には、借地借家法に基づいて、賃料増額請求権を行使することができます。

■賃料増額請求の流れ
賃料増額請求をするための要件は、賃料が不相当に低くなったことです。
まずは相当な賃料を算定します。必要に応じて不動産鑑定も利用することになります。
そして、賃料を増額する旨の意思表示をします。
賃料の増額をするにあたっては、まず当事者間で話し合いをしてください。

もっとも、増額を拒否され、話し合いがまとまらない場合に、調停を申し立てます。
当該調停では、不動産鑑定士による鑑定を行い、現在の賃料が不相当であるかどうかを判断します。
そして、調停委員から当事者に対する説得をしても合意が得られない場合には、裁判所が職権で決定を行うこともできます。
この決定に対して不服があれば異議を申し立てることが可能です。
調停でも賃料額が決まらなければ、訴訟を提起します。

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